お金恵んでくれる人

その日はお金恵んでくれる人を求めて出会い系に書き込みをしていた女性と会うために、待ち合わせに指定された駅に電車で出かける流れだった。
すると、これから始まるワクワクを前に股間をドキドキさせながら駅の階段を上がっていると、目の前にスラックスに包まれたデカいケツがあった。ピッチピチのケツなのでうっすらとパンツラインも浮き上がっているように見える。それが階段の上下運動でプリンプリンと揺れるのだ。
思わず名ゲツを題材に一句読みたくなるような風情を感じながら見上げていると、そのデカいケツがデカい屁をこいた。ヴォン!と言う響きのラテン系な一発だった。外で風も吹きこんでいたので、匂いは届かなかったが、もし屁に色がついているならば、僕の顔は真っ黄色に染まっていただろう。
僕はしばし呆然とした。しかし名ゲツは何事もなかったかのようにプリンプリン揺れている。僕でさえ気づく結構な音だ。名ゲツの持ち主が気づいていないわけがあるまい。しかし、放屁をごまかす手段としては「白を切る」ことが一番だ。下手にアクションを取ると、屁の発射口が自分であることを名乗り出るようなものだ。
お金恵んでくれる人
まあ、小学生じゃあるまいし「屁ーこきましたね、あなた!」と囃し立てる気はない。それよりも、親族以外の女性が屁をこくという、普通に生きていればまず巡り合えない状況に僕は感謝すべきだろう。
そして、僕は名ゲツにつられるように、彼女の後ろに並び同じ車両へと乗り込んだ。振り向いた名ゲツの持ち主は黒髪ロングが映える10人中9人は美人と認定するであろう美貌の持ち主だった。吊革につかまった彼女を、童貞っぽい野郎がチラチラと見て見ぬふりをしているのが伺える。
途端に僕を優越感が支配した。僕はそんな美女に眼前で屁をこかれたのだ。そんなアンビリバボーな体験は金を積んでも有り得ないだろう。これから会う女の子に同じことをお願いしてもおそらく拒否される。人前で屁をこくなんて、ある意味、セックス以上の恥ずかしい行為だからだ。
屁を恵んでもらった僕は、これからお金恵んでくれる人になりに行く。
まあ、ずっとその屁こき美女に見惚れていたら、うっかり待ち合わせの駅を乗り過ごしてしまって、結局会えなかったのですけどね。
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